「ハワイに行けないけれど、売ることはできますか?」。日本にお住まいのオーナー様から、いちばん多くいただくご質問です。
答えは「はい、日本にいたままでも売却できます」。私も、2020年に日本からリモートでワイキキのコンドを購入されたお客様の売却を、同じくリモートでお手伝いしました(そのときの記録)。
この記事では、売る前に準備しておくことと、ハワイに来ないで売るための進め方をまとめます。売却の税金(FIRPTA・HARPTA・日本での申告)については「ハワイの不動産を売却するときの税金と流れ」で詳しくご紹介しています。
オーナー様と現地、それぞれの役割
リモートでの売却では、判断と署名はオーナー様、現地での作業はエージェント、お金と書類の管理はエスクロー会社が受け持ちます。
売却の流れと期間の目安
- 1査定とご相談1〜2週間
- 2媒介契約・売り出しの準備2〜4週間
- 3売り出し・内覧数週間〜
- 4オファー・契約数日
- 5エスクロー(確認・署名)30〜45日ほど
- 6決済・入金登記の後
売り出してから買主が見つかるまでの期間は、価格、物件の状態、時期によって大きく変わります。各ステップの詳しい内容は「売却の税金と流れ」にまとめています。
売る前に準備しておくこと(チェックリスト)
準備が早いほど、売り出しから決済までがスムーズになります。日本にいらっしゃる間に、次のものを確認しておきましょう。
購入したときの書類
購入時の決済書類(クロージングの明細)や、リフォームの領収書。売却の利益の計算と、日米の確定申告で使います。
鍵・カード類
部屋の鍵、建物の入館カード、駐車場・郵便受け・ストレージの鍵。何がいくつあるかを確認します。
管理組合(AOAO)の情報
管理会社の連絡先、毎月の管理費、建物の規約。売却時には、管理組合の書類を買主に渡す手続きがあります(取り寄せに費用がかかる場合があります)。
物件の状態
故障している設備、過去の水漏れや修理など、ご存じのことを書き出しておきます。ハワイでは、売主が物件の状態について知っていることを書面で買主に伝える決まりがあります。
賃貸中なら契約書
入居者との賃貸契約書と、管理会社の連絡先。契約の終了日によって、売り方が変わります。
家具・家電をどうするか
家具付きで売るか、処分してから売るか。家具付きにする場合は、何を残すかを契約の条件に入れます。
修理・清掃・ステージングで、第一印象を整える

内覧に来た方は、最初の数分で印象を決めます。小さな修理(電球、建具、コーキングなど)、プロの清掃、家具や小物で部屋を整えるステージング、そして写真撮影までを、売り出しの前に済ませておくのが理想です。
オーナー様がハワイにいらっしゃらない場合は、私が業者さんの手配と立ち会いをし、作業の前後を写真でご報告します(ハンディーマンへの依頼、プロ清掃、ステージングの準備)。
大きなリフォームは、かけた費用ほど価格に反映されないこともあります。どこまで手を入れるかは、同じ建物の売り出し物件と比べながら、一緒に決めましょう。
空室で売るか、入居中のまま売るか
空室で売る
内覧の日程を決めやすく、ステージングや写真で部屋をいちばんよく見せられます。自分で住みたい買主も対象になります。
その一方で、空室の間の家賃収入はなくなり、管理費や固定資産税はかかり続けます。
入居中のまま売る
売れるまで家賃収入が続きます。投資用に買いたい買主には、入居者がいることが安心材料になることもあります。
内覧には入居者の協力が必要で、立ち入りには事前の連絡が必要です。賃貸契約は、売却後も買主に引き継がれるのが一般的です。
入居中の物件の写真撮影では、入居者の方にご協力いただくことが大切です。私は、ちょっとした手土産を持ってご挨拶に伺うようにしています(そのときの様子)。賃貸を続けるか売るかで迷っている方は、「ハワイのコンドは貸す?売る?」もご覧ください。
日本からの署名と、売却代金の受け取り
ハワイに来なくても、契約書の多くは電子署名で進められます。ただし、登記に使う書類(権利を買主に移す書類など)には公証(ノータリー)が必要です。日本からは、在日アメリカ大使館・領事館での公証などの方法があります。予約が取りにくい時期もあるため、方法と日程は早めにエスクロー会社と確認します。
売却代金は、エスクロー会社が源泉徴収や諸費用を差し引いたうえで、オーナー様の口座に送金します。日本の銀行口座への海外送金もできますが、必要な情報や手数料は銀行によって異なります。
源泉徴収(FIRPTA・HARPTA)と、日本での確定申告については「売却の税金と流れ」を、仲介手数料については「ハワイ不動産の仲介手数料」をご覧ください。
よくあるご質問
一度もハワイに行かずに売却できますか?
はい、できます。判断と署名はオーナー様が日本から行い、修理・清掃・内覧・立ち会いなど現地での作業は、私が代わりに進めます。登記の書類の公証は、日本で受けていただきます。
家具が残ったままでも売れますか?
はい。家具付きのまま売ることも、処分してから売ることもできます。家具付きで売る場合は、残すものを契約の条件に入れます。処分する場合は、業者さんの手配もお手伝いします。
まだ売ると決めていなくても相談できますか?
もちろんです。「今いくらで売れそうか」「手取りはどのくらいか」を知ってから決める方がほとんどです。査定やご相談に費用はかかりません。
この記事は一般的な情報のご紹介で、税務・法律の助言ではありません。手続きや費用は、物件やお客様の状況によって異なります。税金については日米の税理士に、法律については弁護士にご相談ください。
まずは、今いくらで売れるかを知ることから
同じ建物の最近の成約事例をもとに、売り出し価格の目安と手取りの見込みを日本語でご説明します。日本にいらっしゃるままで大丈夫です。
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